ザルティア錠は前立腺肥大症に有効だと、厚生労働省が認可した薬で、2014年から販売されています。
成分はED治療薬のシアリスと同じですが、含有量や使用目的が異なり、ザルティア錠は保険適用される薬です。
ここでは、ザルティア錠の成分や効果・副作用などの基本情報を解説していきます。
目次
ザルティア錠の基本情報
ザルティア錠は前立腺肥大症を治療する薬で、下部尿路系に存在するPDE5の働きを妨げる作用があり、他の前立腺肥大症の薬とは異なる作用となっています。
特徴は下部尿路系の血流を増やし筋肉を弛緩させることで前立腺肥大による影響で起こる排尿障害を改善します。比較的新しい薬で強力ではありませんが、これまでの治療薬に見られた性機能障害の副作用がほぼないとされています。そのため、副作用が気になる方や他の薬と併用して使われることがあります。
ザルティア錠の効果・効能
ザルティア錠はPDE5阻害薬と呼ばれ、酵素の働きをブロックすることが主な作用となります。PDE5という酵素は下部尿路(膀胱・尿道・前立腺など)に多く存在し、血管や筋肉を収縮させています。この働きを妨げることで前立腺肥大症の改善をはかります。主に3つの効果が期待できます。
下部尿路の血管拡張
ザルティア錠によりPDE5の働きを妨げ、血管を広げて血流を増やします。前立腺肥大症が原因で膀胱に尿が貯まったり、膀胱が尿を出そうと過剰になることで筋肉が伸びてしまい障害が生じています。
下部尿路の筋肉の弛緩
私たちが必要な時に排尿できるのには、一酸化窒素が関係あり、下部尿路で一酸化窒素がcGMPと呼ばれる物質の濃度を上げることで、筋肉を緩めて排尿できるのです。加齢や血管の病気でcGMPが減少することがあります。そこでPDE5の働きを妨げるとcGMPが分解されにくくなり濃度が上がり、排尿しやすくなります。
排尿刺激の抑制
膀胱から中枢へ通じる神経を急進性神経と言い、この神経は膀胱に尿が貯まったことを知らせます。しかし、前立腺肥大症の場合は膀胱への刺激が高まり、過敏に伝達してしまうため頻尿になってしまうのです。この求心性神経の働きを抑えて症状を緩和させます。
ザルティア錠の副作用
ザルティア錠の副作用は多くの方が発症する軽度なものから、重篤な副作用もあります。重篤な場合はもちろんですが、軽度な症状でも気になる方は病院で受診するようにしましょう。
稀に一過性の視覚障害の報告もあります。視界がかすむ・眩しい・青と緑の区別がつかない、青い眼鏡をかけているよう、といった異常な見え方になることもあるそうです。万一このような症状や視力に違和感を感じた場合はすぐに服用を中止し診察を受けてください。
副作用
- 頭痛・ほてり・潮紅
- 消化不良
- 低血圧・勃起増強
- 視覚異常
- 突発性難聴
重い副作用
- 重い過敏症
- 重い皮膚・粘膜障害
- 持続勃起症・陰茎組織損傷・勃起機能喪失
併用禁忌の薬も存在しますので、詳しくは医師と相談してみてください。
引用元:医薬品情報データベース 添付文書
ザルティア錠のレセプト
レセプトとは、医療機関が保険者(市町村、健康保険組合など)に請求する医療明細書のことです。
一般の方には特に関係ないですが、ザルティア錠について勘違いしている方も多く、その勘違いを正すことになると思います。
厚生労働省の通知でこのような内容があります。
【ザルティア錠205mg及び5mg】
本製剤の効能・効果に関連する使用上の注意において「本剤の適用にあたっては、前立腺肥大症の診断・診療に関する国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、適切な検査により診断を確定すること」とされており、適切な検査により前立腺肥大症と診断された場合に限り算定できること。また、診療報酬明細書の記載に当たっては、尿流測定検査、残尿検査、前立腺超音波検査等の診断に用いた主な検査について、実施年月日を摘要欄に記入すること。
これにより医師側が注意するポイントは…
- 50歳以上であること
- 診断に用いた検査・実施年月日の記入
50歳以上というのは前立腺肥大症の発症が50歳以上から増える傾向にあるからだそうです。そして、レセプトには検査・実施年月日の記載が必要になります。
勘違いの話ですが、ザルティア錠はシアリスと同じ成分であり、保険がきかないシアリスより保険がきくザルティア錠にすれば安く買える!と思っている方がいるのです。
しかし前述の通り、ザルティア錠の処方には前立腺肥大症の診断を受けなければならず、そのためにはいくつかの検査を行う必要があります。よって保険適用でED治療薬としてザルティア錠の購入はできません。
ここで、普段の生活・仕事が忙しいという人のための画期的な診療があることをご紹介します。ザルティア錠の取り扱いもあるクリニックで、なんと自宅や職場などから診療を受けられる厚生労働省認可の遠隔診療です!
遠隔診療とは?
様々な理由から患者さんが病院への来院が難しい状況のときに、ビデオ通話・ネット通信を利用して、医師から直接ネット上で診察を受ける医療行為のことです。
平成29年7月14日に厚生労働省は遠隔診療に関する新しい通知(医政発0714第4号)を発行しました。注目すべき点は以下の2点です。
(1)対面診療を行わない禁煙外来が可能な場合には、医師法20条等にただちに抵触するものではないこと
(2)電子メール、SNS等を組み合わせた遠隔診療でも、実施可能な場合には、医師法20条等にただちに抵触するものではないこと
引用元:一般社団法人|日本遠隔医療学会
赤坂クラウドクリニック
現在の遠隔診療ができるクリニックはまだ少ないです。先ほどもお話しましたが、厚生労働省が新しい通知を出したのが平成29年7月14日です。
赤坂クラウドクリニックは数少ない遠隔診療ができるクリニックです。パソコンやスマホがあれば、自宅や職場での休憩時間に、直接医師との診療が可能です!
症状に応じたお薬を処方し、迅速にご自宅まで発送されるので、病院・薬局に行かなくても大丈夫なのです。問診時にお話すれば処方箋のみも貰えるので、かかりつけの薬局で購入も可能です!
主な取り扱い症状
こちらの内容に近い症状がある方は是非ご利用してみてください。
なかなか病院に足を運ぶのが大変。恥ずかしさから中々行けない。直接、人と会うのが嫌だ。
こんな悩みで病院に行けない方でも、ネットを通じて受診でき、お薬も処方され自宅に送られてきます!現在は認知度が低い遠隔診療ですが、現代社会らしい方法でもあると思います。
個人輸入の問題
基本的に医師の処方がないと買えない薬も多くあります。それは用法・容量や飲み合わせを考慮しないと危険な状態に陥る可能性があるからです。しかし、近年では個人輸入といって海外から処方箋無しで購入できる場合があります。
その代行をしているサイトも良く見かけますね。しかし、全て個人の責任になりますので、何かあってからでは遅いのです。今まで処方された薬を安く購入したい気持ちはわかりますが、危険を冒してまでする意味はありますか?
これまで病院に行けなくて類似品や個人輸入で購入していた方は是非、遠隔診療で正しい診察を受けて、正しいお薬を処方してもらいましょう!
利用方法
実際に遠隔診療を受けるまでの流れをご紹介します。
- 新規アカウントを登録
- 診療予約を取る
- 診療を受ける
新規アカウント取得がわずかですが、数STEPあります。画像付きで紹介してますので問題ないと思いますが、ご不明点はお問い合わせお願いします。
公式ホームページのわかりやすい利用方法はこちら→→画像付き利用方法
まとめ
今回はザルティア錠の基本情報をまとめてみました。基本的な効果や副作用などを解説しましたが、ご不明点や詳しく知りたい方は病院に相談してみてください。
薬の作用は強力なものから穏やかものもありますが、どんな薬も副作用や併用禁忌なものがあります。個人の判断はとても危険ですので、かならず医師の処方を受けてください。
また、近年より遠隔診療というものが厚生労働省より認可されました。まだまだ認知度は低いですが、画期的な方法だと思います。赤坂クラウドクリニックは22時まで毎日診察していますので、お忙しい方でも安心して医師の診察を受けることができますね!