エラがはっていて気になる!顔が大きく見えてイヤだ!と悩んだことはありませんか?
今簡単にエラが解消できる、小顔になれると話題の注射をご存知ですか?
入院の必要もなく手軽に出来る注射について解説していきたいと思います。
エラがはる原因って何!?
原因その1 骨格の問題
生まれつきの骨格自体原因というのが、まず一つ目です。
人間の顔は骨格によって決まっており、丸顔・四角い顔・三角の顔・面長の顔と様々です。
エラが張っているのは、ホームベース顔といって頬の横に出っ張りがあるタイプの顔になります。
原因その2 筋肉の問題
咬筋(こうきん)という筋肉をご存知でしょうか?
あまり聞いたことがないかもしれませんが、実は誰でも毎日使っている筋肉なんですよ。
咬筋は主に食べ物を噛む時に使う筋肉になります。
耳の下に手を当てるとわかりやすいのですが、噛むと筋肉が盛り上がってきますね。
この筋肉が発達することで、骨の上に筋肉がついて、結果エラが目立つということになります。
これは骨格の問題のように、生まれつきの問題ではなく後天的な問題です。
固いものをたくさん食べるなどで筋肉が発達する場合や、歯ぎしりなどでも筋肉が発達します。
歯ぎしりの原因は
◇歯のかみ合わせが悪い
◇歯を食いしばるくせがある
◇ストレスがある
◇過剰な飲酒・喫煙がある
◇逆流性食道炎になっている
などが考えられます。
これらが原因で咬筋が発達してしまいエラが目立ってしまうのです。
そして驚くことに、エラの張りで悩んでいる人の大半が骨格の問題だと思っているのですが、筋肉の発達が原因のことが多いのです!
原因その3 リンパの滞りやむくみ
顔のあご周辺には、たくさんのリンパ節があります。
リンパの流れが滞ると、むくみに繋がり、結果エラが目立つということもあります。
原因その4 脂肪がつく
脂肪が必要以上に顔につくと、エラが目立つ場合があります。
体重増加に伴い、エラの上に脂肪がつき、結果エラがはっているように見えます。
今回注目している注射は主に原因その2の筋力の発達に対して効果があります。
それってどんな注射なの?
ではこの注射とは、どのようなものなのでしょうか?
ボトックス注射(ボツリヌス菌)
先ほどから「注射」という言葉が出てきておりましたが、この注射はボトックス注射のことです。
ボトックス注射という言葉自体は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
でもボトックス注射って何?菌だったの?
と不安に感じるかもしれませんが、菌を注射によって体に入れるわけではありません。
注射の成分は、ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌス毒素というたんぱく質です。
毒素なの!?とさらに不安に感じてしまうかもしれませんが、厚生労働省が認可しており、以前から顔の痙攣などに対して使用されている安全性の高い薬なんですよ。
このボトックス注射、どのような効果があるのかといいますと、筋肉を働かないようにするという効果があるんですね。
筋肉が収縮するとき、アセチルコリンという神経伝達物質が出ます。
この伝達物質の働きを弱めて、筋肉が働かないようにするのがボトックスなんですね。
つまりエラの上に発達した咬筋に対してボトックス注射をすると、筋肉が働かなくなり萎縮します。
その結果エラが目立たなくなるというわけです。
ボトックス注射には、他にもこんな効果が!
しわの改善
・おでこのしわが気になる
・眉間のしわで怒っているようにみえる
・笑ったりなどの表情で出るしわが気になる
・しわの影響で年齢よりも年を取って見える
よくボトックスという言葉を耳にするのは、しわに対してボトックス注射をしている人が多いというのが大きな理由ではないでしょうか。
ボトックス注射は表情筋に対して使用され、表情を作ることで刻まれてくるしわに効果的です。
しわを薄くして、目立たなくしてくれるんですね。
またしわに対してはボトックス注射と併用して、ヒアルロン酸注射をすることもあります。
部位によって使い分けるんですね。
多汗症の改善
・わきの下に汗を大量にかいてしまう
・わき汗が服ににじんで困る
・汗をかくと嫌なにおいがする
わき汗やにおいで悩んでいる多汗症の方にも、ボトックス注射は有効です。
ボトックス注射を両わきに注射します。
するとわきの下にある皮下組織のアポクリン腺を麻痺させられます。
アポクリン腺を麻痺させることで、手術をすることなく、汗やにおいを抑えてくれるんですね。
効果は約半年~1年間続くと言われています。
また多汗症には漢方などの治療もあります。
ボトックス注射の種類はどんなものがある?
ボトックス
ボトックス注射と言われているものは、実は商品名なんですね。
アメリカの大手製薬会社アラガン社の商品です。
アメリカの厚生労働省に当たる機関であるFDAの認可もあり、効果や安全性が高いです。
ボトックスビスタ
ボトックスと同じ、アラガン社の正規品になります。
FDAでも認可されていますし、日本でも唯一しわ治療で厚生労働省の承認のある薬です。
日本ではボトックスではなく、このボトックスビスタが取り扱われることが多いです。
持続効果は3~4か月で、治療後2週間後に効果が最大に現れます。
薬剤が広がらず、ピンポイントの場所で効果を発揮するので、治療したい場所で集中的に効果が出ます。
アラガン社の薬は不純物が少ないので、抗体ができにくく、繰り返しの治療でも効果があります。
ディスポート
ヨーロッパで使用されることが多い、イプセン社の薬です。
FDAの認可もあります。
ボトックスがピンポイントで効果があるのに対して、ディスポートは広範囲に効果があります。
よってエラの治療や多汗症の治療など、広範囲の治療に向いております。
リジェノックス
韓国のヒューゲル社が開発して、ハンスバイオメド社という所が販売しています。
韓国の食品医薬品安全庁の認可があります。
日本でも取り扱いがあり、ボトックスビスタよりも値段が安いことから利用する方が多い。
臨床治験は行なっているが「安全性に問題あり」という意見もあるようです。
ニューロックス
リジェノックスと同じ韓国の薬剤で、メディトック社の製品です。
韓国の食品医薬品安全庁の認可もありますが、リジェノックスに比べると日本での取り扱いは少ないようです。
また効果や安全性が低いという声も聞かれます。
ゼオミン
ドイツのメルツ社の薬です。
だんだんと効果が下がってしまう「抗体」の原因となる、複合たんぱく質がほとんどない純度の高い薬です。
短期間に何度も使用したい人に向いていますが、値段がお高いです。
FDAの認可もあり、常温保存できるので保管もしやすく、保管状態でも効果の差も少ないです。
費用はどのくらいかかるの?
病院やクリニックによって値段にはバラツキがあるようです。
そして効果のある一回の片側の治療には25単位の薬が必要と言われています。
日本での有名所を例にあげると
高須クリニック
アラガン社の薬使用で15万円
品川美容外科
韓国製 初回のみ1840円 2回目以降8880円
アラガン社 初回のみ18490円 2回目以降36870円
これは25単位のお値段だそうで、両側のエラを治療するとなると単純に倍の値段がかかります。
なので
韓国製 初回 3680円 2回目以降17760円
アラガン社 初回36980円 2回目以降73740円
湘南美容外科
韓国製 9720円
アラガン社 38470円(アラガン社だと1年保証つき)
どちらも50単位の値段で、キャンペーンで安くなることもあるそうです。
値段は場所や時期によっても変動します。
薬の量と値段、自分にはどのぐらいの量や頻度が必要なのかよく調べた上での治療をお勧めします。
おわりに
エラの注射による治療は、筋肉が原因でエラが張っている方に有効な手段です。
骨格自体が張っている場合は、骨を削るなどの手術が必要になる場合もあります。
注射によりエラの張りが改善されるのであれば、入院の必要もなく副作用も少ない注射による治療は魅力的ですね。
受診した先でよく医師と相談しながら、治療していくのをお勧めします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。