子どもの栄養不足と聞いて、毎日毎食食べているし、うちの子は大丈夫!と思っている方も必見です。
「新型栄養失調」という言葉をご存知ですか?
カロリーは足りていても、栄養不足になっている子どもが増えてきているんです。
新型栄養失調とは何か、栄養が不足するとどんな影響がでるのか、また栄養を補うにはどうしたらいいのかなどをご紹介したいと思います。
新型栄養失調とは!?
新型栄養失調とは、なんと3食きちんと食べていてもおこるのです。
カロリーは足りていても、特定の栄養素が不足している、もしくは特定の栄養素を過剰に摂取しているとおこります。
子どもの食事ですから、毎食自分の食事よりも栄養を考えて作っている方も多いとは思います。
しかし必要な栄養素を考えながら食事を作るのは、なかなか大変です。
バランスよく作っているつもりでも、何かの栄養が足りないこともあると思います。
また何の栄養がどのくらい足りないかを、毎食考えるというのは難しいことですよね。
作った食事を残さずきれいに食べてくれる子はいいかもしれませんが、大半の子どもは何かしらの好き嫌いがあるのではないでしょうか?
せっかく栄養を考えた食事であっても、食べてくれなければ栄養は取れませんよね。
子供に不足しがちな栄養素はコレ!
・ビタミンA
・カルシウム
・ビタミンB1
偏食などにより、特にこの3つは足りていないことが多いようです。
どの栄養も大事ですので、これらの栄養が不足すると、子どもの身体や成長にも影響しますよね。
栄養が足りないとどうなるの?
子どもの発育に影響が!
カロリー自体は足りていても栄養が偏ってしまうと、子どもの発育にも影響を及ぼします。
身長が伸びない・体重が増えないこと。
脳への栄養が不足していると思考能力にも影響することがあります。
また歯の生え変わりが遅くなったり、生理が遅くなるなど発育の遅延も考えられます。
筋力や体力の低下
栄養が不足すると、筋力の低下が起こります。
そのため疲れやすくなったり、転びやすくなったりするのです。
疲れやすいことが続くと体力も落ちてきますし、無気力などの症状が出ることもあります。
免疫力の低下
体重や筋力が低下すると体温を維持するのが大変になってしまい、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。
人間の免疫力は体温を1℃上げると5倍になるそうです。
だから風邪の時は、体を温めるんですね。
平熱が35度台のお子さんは、もしかしたら体温を維持するのが大変になっているかもしれません。
栄養状態を見直してみましょう。
口内炎や皮膚が荒れる
口内炎がすぐできたり、なかなか治らない
爪が反り返る
ささくれができる
傷が治りにくい
髪がボロボロ
など皮膚状態が悪いのも、栄養不足のサインです。
このような症状がある場合は、栄養不足になっている可能性がありますので、1度食生活を見直してみてはいかがでしょうか?
ビタミンAが不足すると、皮膚や消化器官などの代謝がうまく行われなくなります。
それにより肌が荒れる、消化器官の吸収がうまくできなくなるといった症状が出ます。
また鼻やのどの粘膜も弱くなるので、風邪をひきやすくなってしまうんですね。
暗いところでの視力が衰えてしまう「夜盲症」もビタミンAが不足しておこると言われています。
カルシウムが不足すると、骨の成長が妨げられてしまいます。
骨が成長しないと同時に、骨自体や歯がもろくなってしまうのです。
またあまりイメージがないかもしれませんが、血管にも影響することがあります。
カルシウム不足は血管の老化を早めてしまうので、子どもでも高血圧や動脈硬化になる可能性があります。
手や足の先、まぶたが震える、つることが多いのもカルシウム不足が要因のことがあるんですね。
精神状態にも影響しており、イライラしたり、集中力が続かないといった症状がでることもあります。
ビタミンB1が不足すると、ずばり疲れやすくなってしまいます。
ビタミンB1は糖を代謝する時に必要な栄養素です。
お米は糖質ですよね。
主食であるお米を代謝するのに必要なんですが、不足すると代謝がうまくできません。
それにより、乳酸などの疲労物質が蓄積されてしまうのです。
だから疲れやすかったり、疲労感が残りやすいんですね。
栄養を補うためにどうすればよい?
まずはビタミンAを補うには!
ビタミンAを補うにはにんじんがおすすめです。
加熱しても大丈夫なので、油で炒めるのがいいんです!
ビタミンAの吸収率は
生のままだと約20%
茹でた場合は約40%
炒め物などで油を使用した場合は約50~70%
断然炒めるのがいいですね!
意外にな落とし穴!?
ビタミンAの中のレチノールという物質は過剰摂取しちゃいけません。
レチノールを多く含む食材はレバー・あんこう肝・うなぎなどです。
毎日大量に食べることはない食材ですので、あんまり心配はいりませんが、レバー大好き!って方は摂取量を気を付けましょう。
ちなみに、にんじんなどの緑黄色野菜は一定量以上は吸収されませんので安心してください。
カルシウムを補うには!
牛乳・乳製品を摂取する。
また小魚・大豆製品、意外ですが緑黄色野菜にも含まれております。
カルシウムの吸収率を上げるには、ビタミンDとマグネシウムがおすすめです。
ビタミンDは青魚・きのこ・卵などに含まれています。
マグネシウムは豆類・海藻類・ナッツ類などに含まれています。
ビタミンB1を補うには!
代表格は豚肉です!
赤身の部分に多く含まれているので、ヒレ肉やモモ肉がおすすめです。
ハムやソーセージなどの豚肉で加工された食品にも多く含まれています。
子どもって比較的ハムとかソーセージは好きな子が多いですよね。
でも塩分なども考慮して、あげ過ぎには気を付けましょう。
足りない分は、サプリを使いましょう!
食事には気を使っていても、毎回栄養バランスのよい食事を作るのは大変ですよね。
作ったとしても、子どもの好き嫌いはなかなか手強いものです。
「嫌だ!食べない!」と言い出したら絶対に食べないこともありますし、毎回口に入れたとしても出してしまうぐらい嫌いな食材もあります。
そうなってくると食べさせる方もストレスですよね。
毎日のことですから、できるだけストレスは少ないに越したことはありません。
そういった時はサプリを使用して、栄養を補ってもいいのではないでしょうか。
子供に正しく栄養補助食品を選ぶには!?
では実際に子どもにサプリや栄養補助食品をあげようとなった時の選び方の注意点です。
幼児・子どもを対象とした商品であるかを確認しましょう。
また対象としていない場合は、食べさせても問題のない成分であるかをチェック!
このマークがあると、第三者による一定の基準をクリアしたということになりますので、安心・安全の指標になりますね。
原料やアレルギーを確認しましょう!
今は子どものアレルギーがすごく増えてきていますよね。
誤って食べさせてしまっては、命の危険もありますので、原材料はしっかりと確認しましょう。
対象年齢や副作用を確認しましょう!
小さすぎると使用できない場合もありますので、使用や服用する際にはきちんと対象年齢未満ではないかを確認しましょう。
また過剰に摂取すると、体に悪影響がある場合もありますので、副作用や用量は確認して守りましょう。
おわりに
近年「新型栄養失調」になる方が増えています。
偏った食事やお菓子の食べ過ぎ・ジュースの飲み過ぎには注意したいですね。
栄養補助食品は栄養不足から子どもを守る手段ではありますが、あくまで補助です。
好き嫌いなく、バランスの良い食事を日ごろからできるのが理想ではありますね。
なかなか理想通りにはいかないこともあると思うので、上手に活用しながら子どもの成長を守っていけるようにサポートしましょう。