よく、”痩せの大食いの人は胃下垂だから食べても食べても太らない。”ということを聞いたり周りにもいる方も多いのではないでしょうか。
ただ、「胃下垂=太らない」という情報は実は嘘だということは知っていますか?
じゃあ、なぜ胃下垂の人は比較的に痩せている人が多いのか。胃下垂の人は太ることができないのか。ということについて解説していきます。
目次
胃下垂だから痩せている→× 痩せているから胃下垂になる→◯
というようなセリフを聞いたことがある方は多いとは思いますが、実はこれは違っていて、胃下垂だから痩せるのではなくて、痩せているから胃下垂になりやすいのです。
胃というのは本来、肋骨のしたあたりに位置しているのですが、胃を支える筋肉が弱かったり、内臓脂肪が少ないことが原因で骨盤あたりまで胃が下がった状態となることを胃下垂と呼びます。
太らないのではなくて栄養失調に近い
と思ってしまうかもしれませんが、実は美容にも胃下垂は良くありません。
消化が悪いと栄養が体の中に行き渡らなくなることで、腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなります。便秘になると体の中に老廃物が溜まりやすくなるのでニキビなどの肌のトラブルの原因になります。
ですので胃下垂の人は健康的に痩せているのではなくて、極端な表現をすると栄養失調で痩せているのと同じ感じです。
胃下垂の人でも太るためには?
胃下垂の人が太れるようになるためには食生活、姿勢、運動不足の3つをなおす必要があります。
こちらの記事でも書いてある通り、バランスよく栄養素を摂取して、普段の姿勢を治していくことで胃下垂の人も太ることができます。
ただ、胃下垂の人は栄養の吸収率が悪い傾向にありますので、食生活や運動などをする前にサプリなどで吸収率を上げてから取り組むと効果的です。
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消化の良い食品、悪い食品を理解する
次にご飯に添えるおかず選びですが、できるだけ消化に良い食品を選ぶようにしましょう。
- 消化に悪い食品
肉類 ⇒ 豚バラ肉、ベーコン
魚介類 ⇒ イワシ、サンマ、サバ、マグロ
野菜 ⇒ ごぼう、れんこん、たけのこ
果物 ⇒ グレープフルール、パイナップル
豆類 ⇒ 枝豆
- 消化に良い食品
肉類 ⇒ 豚のもも肉、鶏のささみ肉
魚介類 ⇒ カレイ、サケ、タラ、ヒラメ
野菜 ⇒ キャベツ、にんじん、白菜
果物 ⇒ バナナ、リンゴ、桃
豆類 ⇒ 豆腐、きな粉
スーパーなどで食品を選ぶ時は、これらの食品を理解して選ぶと良いですね。
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消化の良い調理法・悪い調理法
次に消化の良い調理法と悪い調理法を理解しましょう。
- 消化に悪い調理法
揚げ物
味付けが濃い
繊維が多い食品をそのまま使用する
硬い食品をそのまま使う
- 消化に良い調理法
煮物、ゆで物
薄味
繊維が多いものは繊維を断ち切るように切る
硬い食品は柔らかく煮込む
唐揚げとかフライ系などの揚げ物は基本的に消化によくありません。また、肉も焼いてステーキなどで食べるよりも煮物などで食べたほうが消化がよくなります。
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消化酵素を含んだ食品を熱加工しないで食べる
消化をよくする働きがある、消化酵素を含んだ食品もメニューの中に考えておきましょう。
- 炭水化物分解酵素<アミラーゼ>
山芋、かぶ、大根、キャベツ、ニンジン、アボガド、そのほかフルーツ全般
- たんぱく質分解酵素<プロテアーゼ>
パパイヤ、パイナップル、メロン、キウイ、いちじく、納豆など
これらの食品は食べ物の消化を早めて吸収を良くする食べ物ですので、できるだけ熱加工をせずに食べるようにすると良いです。アボガドのサラダとか納豆オクラなどは鉄板ですね。
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食事の食べ方にも気をつける
食品や調理法を良くすることができたら、次は食べ方も注意しましょう。
気をつけるべき食べ方も色々とあるのですが・・・
- 早食いしない
- 野菜から先に食べる
- よく噛んで食べる
- 一回の食事を多く食べない
これらのポイントは意識して食事をするようにしましょう。
なぜ、このように食べ方を注意しなければならないのかというと、胃腸に負担をかけないようにするためです。
胃下垂を治すために意識したい姿勢
実は胃下垂の人は猫背になりやすいし、猫背の人も胃下垂になりやすいのです。
ですので、正しい姿勢をするということと胃下垂を治すことは非常に強い関係性があります。
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胸を張ってちょっとアゴを引く
猫背の方の特徴として、なで肩で顔が下向きという特徴があります。
これはおそらく本人は無意識のうちにこのような姿勢になってしまっていると思うのですが、意識的に胸を張ってアゴを引くようにしてみましょう。
実は頭の重さは5kgもあります。正しい姿勢であれば重心が真ん中にかかるのですが、猫背の人は頭が前かがみになっているので、背骨に大きな負担がかかってしまうのです。
体を横向きにして鏡で見て、頭から足までスッとまっすぐした姿勢になっているように意識してみましょう。
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できるだけ背筋を伸ばして椅子に座る
また、姿勢は立っている時や歩いている時だけではなく、椅子や床に座る時も姿勢は気をつけるようにしたほうが良いです。
この画像を見ても分かる通り、右側の座り方をすると頭の重心が後ろに下がってしまい、首と背中に大きな負担をかけてしまいます。
特に長時間、椅子に座って仕事をするような人は姿勢を意識して座るようにしましょう。
胃下垂を治すために行いたい運動
胃下垂の原因である運動不足も解消していく必要があります。
普段の日常生活の中で使っていない筋肉を使うようにすることで、胃下垂の改善へと繋がる人も多いはず。
いくつか胃下垂の改善に役立つ運動法をお伝えしていくので参考にしてください。
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インナーマッスルを鍛える
インナーマッスルとは一言で言うと内臓の筋肉です。
胃下垂の改善に腹筋が有効と言われていますが、ただ腹筋を鍛えるのではなくて胃を支える筋肉を鍛えるということを意識して鍛える必要があります。
胃下垂の人が太る方法の流れまとめ
胃下垂の人が太れるようになるのは難しいことではありますが、手順を追って改善すると効果的です。
- 栄養の吸収率を上げて太りやすい体にする
- 食生活を改善してバランスよく栄養をとる
- 姿勢を正す
- インナーマッスルを鍛える
胃下垂の人はできるだけ早く治した方が、内臓への負担を抑えることができます。
特別、重い病気ではないので軽視しがちですが便秘になりやすかったり、お肌や髪など美容に悪かったり、体にとって良いことはないので早く治したい症状ですね。